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はじめての書評を読んだあと、私はしばらく涙が止まりませんでした。
バカみたいですけれど、それだけ真剣だったのです。
何度も何度も推考した原稿は、私にとっては宝物でした。

私は、的確なアドバイスを受けられるのであれば、厳しいことを指摘されてもかまわないと考えていました。
私が唯一ほしかったものはそれでしたから。
つまり、「ここが悪いからこういうふうに直したほうがいい」とか「ここのエピソードをもっと広げてこういうふうに書きなさい」とか、具体的に教えてほしかったんです。

でも、よくよく考えてみました。
書評家は、小説家ではありません。
読んだ本の感想を書くのが仕事です。
人の作品について評価するのと、ゼロから物語を作るのとは、全然ちがいます。
小説家じゃない人に、小説の書き方のアドバイスをもらおうとすること自体が間違いだったのです。

それはとても勉強になりました。
けれど、涙が止まりませんでした。
私はわんわん泣きながら、小説関係のサイトを見ることにしました。
たしか、酷評の受け止め方について書いている人がいたのを思い出したのです。

『WING−小説講座―感想の読み方』にはこんなことが書いてありました(以下は私が要約しましたので、原文と若干異なります)。
酷評を受けても落ちこむ必要はない。
「褒める感想」は嬉しいけれど、自分を伸ばしてくれるのは「けなす感想」のほうだ。
悪いところを直していけばいいのだ。
けなされても、「こいつは私がこの程度で終わると思っていないのだな」と、いい意味でひねくれてとらえればいいのだ、と。

私はなぐさめられました。
今度はその優しさに泣きました。

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