作家志望がブログライターとしていろんなことを綴ります。ただ書くことが好きだから。
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数年前の出来事でも、忘れられないことってありませんか。たとえそれがどうでもいいようなことだったとしても。
私には、いくつかあります。

市街地のアーケードを歩いていると、チラシやティッシュを配る人がいますよね。
以前の私は、ティッシュじゃなくてチラシだけの場合でも受け取るようにしてたんです。
だって、ああいうバイトって私はしたことないけど大変そうですよね。たぶん、配らなきゃならない数が決まっていて、さばききれないうちは帰れないんじゃないかと、勝手に心配してたんです。
それに、こっちは受け取るだけでいいんだから。

それである日、街を歩いていたらチラシ配りの人がいて、数メートル先でチラシを私のほうに差し出していたんです。
(わかってるよ。今そこ通るから待っててね)
と私がその男性に近づいて今まさに受け取ろうとしたとき、彼はくるりと背中を向けて、違う人にチラシを渡したんです。
私は歩きながら、自分の差し出した手をじっと見つめていました。
(この手、どうしたらいいの)

10歩くらいで引っ込めることができました。

どうしてこのようなことになったのかを分析しますと、まず、彼には悪意はなかったはずです。赤の他人同士です。そんないじわるするわけないんです。
思い起こしてみると、私が近づいたときには、彼は私を見ていなかったのですよ。
おそらく彼は、私にはチラシを受け取るつもりはない、と判断したんでしょう。
そのタイミングが早すぎたわけです。
新人さんだったのでしょうか、受け取る人は何メートルも前から手を出しませんよ。

うまい人だと、すれ違いざまに、腰の高さにスッとチラシを差し出してくるんです。
それだと、こちらはちょっと手を動かすだけで受け取れちゃうんですね。
もしも受け取らない場合は、これまたぶつからないようにギリギリのところでサッと引くのです。

そういうチラシ配りの名人に出会ったとき、私は心の中で(うまい!)と称賛します。

おおげさだと思いますか。
でも私は、受け取る寸前でかわされたことが、もう1回あったんですよ。
そんで、じっと手を見て、
私がトロいのか……と考えてしまいました。

そんな経験があってから、私は街でチラシ配りの人を見かけるたびに、なんだかとってもドキドキしてしまうのです。

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2007/03/21(水) 13:40 | | #[ 編集]
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